今回、2万3000カ所以上の気象観測点に基づいて、地中海地域周辺の降水量は、湿潤や乾燥へ地域的傾向はあったが、19世紀後半以降ほぼ定常的であったことが示されている。
FDA(Food and Drug Administration;アメリカ食品医薬品局)が承認した抗ウイルス薬バロキサビル(baloxavir)は、鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに感染したマウスの転帰を、現在の標準治療であるオセルタミビル(oseltamivir)の投与と比較して改善することが分かった。この研究結果を報告する論文が、 Nature Microbiology に掲載される。
大腸菌( Escherichia coli )細菌は、生分解性プラスチックの生成に使用できる可能性がある、ことを報告する論文が、 Nature Chemical Biology に掲載される。研究で説明されている細菌の遺伝子操作システムは、再生可能な資源を使用して、望ましい熱的および機械的特性を持つプラスチックの生成に役立つかもしれないと、著者らは示唆している。
1871年から2020年までの歴史的傾向の分析によると、地中海地域における降水量は、年や数十年単位での変動はあるものの、全体的には安定していることが分かった。この研究結果は、27か国2万3000か所の観測所からのデータに基づいており、 Nature に掲載される。この結果は、この地域の社会、経済、および環境政策にとって重要な意味を持つ。
2023年から2024年にかけての海面水温の大幅な上昇は異常ではあるが、気候モデルを適用する場合には完全に予想外というわけではないことを報告する論文が、 Nature に掲載される。この調査結果は、当初懸念されていたほど地球温暖化が予想外に加速しているわけではないことを示唆しているが、それでもなお、この温度上昇は人間活動による気候変動が原因であると考えられることを示している。
西ヨーロッパに生息していたホミニン(hominin;ヒト族)から発見された最古の顔面骨は、約140万– 110万年前のものであることを報告する論文が、 Nature に掲載される。
大気中の人間による温室効果ガス排出量の増加により、高排出量シナリオでは、今世紀末までに地球を安全に周回できる衛星の総数が、現在の許容能力の最大66%まで減少するかもしれない。このモデリング研究の結果は、 Nature Sustainability に掲載される。
植物免疫では、センサータンパク質であるヌクレオチド結合ロイシンリッチリピート(NLR)が活性化されてセカンドメッセンジャーを産生し、これがNRG1などのヘルパーNLRを活性化する。